エレファント

 
 
ようやく見ました。というか、やっと WOWOW で放送された。
 
私は、映画に「結末」を求めて見ます。たとえ、それが絶望的な結末であろうとも、ひとつの節目という意味で「結末」の無い物語は好きではありません。そういう意味では、すでにこの事件は犯人の高校生が最後には自殺すると言う結末を持っており、この映画がその結末をどのように描くかに興味をいただいていました。単にフィクション映画であるなら、たぶん、「ローリング・フォー・コロンバイン」の方が意味あるし、製作者のムーアと視聴者の関係も明確です。では、この映画は、その結末をどのように描いたのか?
 
この点から言えば、正直物足りなさを感じました。たぶん、パルムドールは受賞できても、アカデミー賞は受賞できない(できなかった。というか、ガス・ヴァン・サントもそんなこと望んでいないか。)映画であることは、誰でも想像できます。
 
ガス・ヴァン・サントの作品は好きです。ドラッグ・ストア・カウボーイ、グッド・ウィル・ハンティング、そして、サイコ。たぶん、ストーリの深みより、映像の深みによって、その内容を伝えるのがうまいのだと思います。
 
そういう意味では、とても美しく、綺麗な映画でした。生まれて間もない十代という命が、はかなく、簡単に一発の銃弾によって、理不尽に壊れていく。そして、何の意味も無く、何の理由も無く、ただただ、引き金が引かれるだけである。
 
たぶん、あと、生涯の中で数回見ると思います。
同じ映画を何度も見る私にとって、数回と言うことは、ある意味で「見ない」に等しい。私にとっては、そんな映画でした。
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